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C. trianaei f.coerulea‘Karen’

「むかしも今も」 山本周五郎

この小説もその素晴らしさに驚くほどでした。
山本周五郎という人は、ものすごい人なんだとつくづく思いました。
無知だなあ。

昼過ぎに図書館で美術全集のある部屋に初めて入り、ゴッホ全画集が存在することに驚き一通り眺め、これで美術展で知らなかったゴッホの絵を見てこんな絵もあるんだという発見の喜びもなくなるんだなとちょっともったいなく思ったりしつつ、またふらふらしていると黒澤明全画集というのもあってちょっと手に取ってみました。
見て読んで知ったことですが、黒澤明監督は山本周五郎を愛読しており、2002年の「海は見ていた」など何作かの映画が山本周五郎の原作のようで、その原作本と映画の両方を鑑賞しようと即座に思いました。

帰りに歩きながら、こうやっていろいろなつながりで本を読んでいくと尽きることがなく、本を読むだけで死んでしまうなと思ってしまい、ちょっと笑いがこみ上げてきて、それから少し空しいような気にもなりました。
空しいというのは、やっぱり短い文章でも小さな仕事でもなんでも自分でやるっていうことなしに、本を読み続けて死んでしまったらということです。
(そりゃ本を読み続けていろいろ味わってそのまま死ぬのもそんなに悪くはないですが)

でも山本周五郎の作品を読んで、江戸時代の庶民の激動の人生、貧困や天災や人情や恋愛を目の当たりにすると、自分の生活の甘ちゃん加減を振り返りますし、最近読んだ瀬戸内寂聴のコメント「今の日本人、90年間で最悪。人の痛み感じる心どこへ」などの言葉が思い出されます。

山本周五郎を読んで真面目になったり、太宰治を読んで不真面目を気取ったり、馬鹿みたいな自分で、君は何を拠り所に生きているんだ、と聞かれても黙ってしまいそうで恐いです。
拠り所があるようでいて、それはまだまだ弱くて脆いものかもしれないと思っています。


写真は藤沢さいか屋洋らん展の展示花です。

DSC00629-3_20120526215216.jpg
C. trianaei f.coerulea‘Karen’ 藤沢さいか屋洋らん展展示花 2012/1/7撮影

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