今年は蕾がなくて咲かないと思っていた玉之浦ですが、ふとベランダを見ると赤い花らしいものがある、もしかしたらと思ってよく見たらおとなしげに咲いていました。
もう一つ蕾も見つかりました。
これで3種栽培している椿が今年はすべて花を見られました。
玉之浦は椿の中で、最も有名な品種の一つでしょう。
長崎県五島列島・玉之浦町の野生のヤブツバキ群から見つかったものです。
原木は業者や趣味家がどんどん枝を持ち帰って枯死してしまったとか。
今はホームセンターなど、どこででも見られる品種です。
白の覆輪がはっきり出るときとこの写真のようにあまり出ないときがあるようです。
樹勢が強いと覆輪があまりはっきり出ない傾向があるらしく、ならば良しとしましょう。
そしてカトレアだと写真撮影の際、花をだいたい中央に配置するのですが、椿の場合、なんとなく花の向いているほうに空間を作りたくなります。
やっぱり椿は日本の花で「間」が合うような気がするのです。
また、カトレアならより綺麗に見えるよう光の当て方を多少は工夫しますが、椿は少し日陰になっていても咲いたままの方がよい気がします。
控えめが合う花なのです。



椿(玉之浦)2013/4/13撮影(EOS5D2,EF100mm F2.8L マクロ IS USM)